お薬のはなし

ジェネリック医薬品ってなんだろう?

【先発医薬品(新薬)】と【後発医薬品(ジェネリック医薬品)】

ジェネリック病院で処方される医療用医薬品には2種類あることをご存知ですか?
 ひとつは新しい有効成分が開発されて発売される「先発医薬品(新薬)」、もうひとつは「後発医薬品(ジェネリック医薬品)」です。
 ジェネリック医薬品とは、新薬の特許期間などが過ぎた後に、他のメーカーから製造・販売される、同じ有効成分で効き目が同等と認められた医薬品の事を言います。

ジェネリック医薬品の価格は新薬の約5~7割

 新薬を基礎段階から研究開発する場合は、有効成分の探索や有効性・安全性などを確認するための試験などに、長い時間と膨大な費用を要します。それに対してジェネリック医薬品は、すでにある新薬の使用実績をもとに開発されるため、研究開発費は新薬に比べて少なく、低価格で提供できるのです。

ジェネリック医薬品を選ぶと、どうなるの?

第一に患者様のお薬代が軽減されます※。
第二にお薬代が軽くなることで、国政などの医療費負担も軽減することができます。
※軽減するのは、患者様が窓口でお支払いになるお薬代の一部である「薬剤料」に相当する部分となります。
調剤報酬=調剤技術料+薬学管理料+薬剤料+特定保険医療材料料

すべての先発医薬品をジェネリック医薬品に変えられるの?

 すべてではありません。先発医薬品の特許は20~25年間存在しており、その間はジェネリック医薬品はありません。従って、先発医薬品の特許が切れたものだけが変更できます。その他、特許の関係上、使えない病気もあります。
またジェネリック医薬品に変更する為には、慎重に検討すべき薬剤もあります。
例:てんかんの薬-厳格な血中濃度管理が必要とされる薬剤。
  外用剤―使用感や皮膚への吸収度合いを検討すべき薬剤。

どうすれば、ジェネリック医薬品に変えてもらえるの?

 病院でもらう処方箋の右下に「後発医薬品への変更不可」という欄があります。この欄に医師のサインがなければ、患者様の希望によりジェネリック医薬品に変更することができます。
 ただし、まだジェネリック医薬品が発売されていない場合や、はじめから処方箋にジェネリック医薬品が処方されている場合もありますので、薬剤師に相談するようにしましょう。

 レインボー薬局・かなで薬局では、お薬と一緒にお渡しする「お薬の説明書」の「名前・効能・効果」の欄に、その薬がジェネリック医薬品かどうかを表示してありますので参考にしてください。

リンク:患者さんの薬箱(日本ジェネリック医薬品学会)