お薬のはなし

花粉症の日常生活のポイント10

花粉症シーズンの到来にそなえて

○花粉の飛び始める時期は?
 花花粉症粉が飛び始める時期は気温と関係しており、地域差があります。例えばスギ花粉の場合、九州・四国地方で1月下旬~2月上旬、関東地方で2月上旬~中旬、東北地方では2月下旬~3月中旬です。
 テレビや新聞などで花粉飛散開始時期が発表されますので、今年はいつ頃から飛び始めるか、ニュースに注意しましょう。

○花粉が飛び始める前から準備しましょう。
 花粉が飛び始める時期が発表されたら、マスクやメガネなどの花粉症対策グッズを準備しておきましょう。また、症状が出る前から医師の診察を受け、その適切な治療により症状を軽くすることができますので、必ず来院し、指導を受けるようにしましょう。

花粉症の日常生活ポイント10

[ポイント1] 花粉飛散情報に気をつける
 毎日発表される花粉の飛散情報に注意して、たくさん飛ぶ日には完全防備して出かけるか、可能であれば、外出をひかえるようにしましょう。

[ポイント2] メガネ・マスクでガードする
 マスクは花粉症専用のものもありますが、普通のものでも内側にガーゼを何枚か折りたたんで入れるとか、中のガーゼを水で湿らせておけば、より効果的に防ぐことができます。メガネは普通のメガネでもある程度の効果はありますが、ゴーグル型の方がより効果的です。

[ポイント3] 洗濯物やふとんを外に干さない
 この時期はなるべく乾燥機を使用したり、家の中に干すようにしましょう。どうしても外に干すときは、比較的飛散量の多い昼過ぎや日没前後をさけて、取り込む際はしっかり花粉を払い落としましょう。

[ポイント4] 花粉のつきやすい衣服(ウールなど)をさける
 花粉がつきやすいウールなどをさけて化織や綿製品にしましょう。ウール製品でも中に重ねて着れば大丈夫です。

[ポイント5] 帰宅したら衣服をはたく
 外出時には衣服や髪についた花粉をよく払い落として家の中に入ります。これは、御家族の方にも協力していただくことが大事です。

[ポイント6] 外出時にはうがいや洗顔・シャンプーをする
 帰宅したらすぐにうがいをし、洗顔や入浴・シャンプーをして体や髪についた花粉を洗い流すようにしましょう。鼻洗浄機を使用する場合は、鼻粘膜を傷めないよう、専用の洗浄液を使うか、生理食塩水(0.9%食塩水)を人肌にあたためて使用します。

[ポイント7] 窓やドアを開けっ放しにしない
 ちょっとしたすき間からも花粉は入ってきますので、窓やドアの開け閉めは、花粉量の多い時間帯をさけ速やかに、回数もなるべく少なくしましょう。

[ポイント8] こまめに掃除する
 どんなに注意しても室内にはある程度の花粉が侵入します。また、じゅうたんにも花粉がつきやすいので、毎日こまめに掃除機をかけ、室内の花粉を減らしましょう。

[ポイント9] 空気清浄機を使用してみる
 掃除機だけでは取りにくい、室内に入り込み浮遊している花粉を除去して、空気をきれいにする空気清浄機の使用も有効です。

[ポイント10] 医師の指示を守り、適切な薬物治療を行う
 早めの診断・治療を心がけ、医師からも処方されたお薬を指示通りに使用しましょう。勝手に回数や飲む量を多くしたり、逆に症状がおさまったからといってやめてしまわないようにしましょう。

参考資料 : 花粉症の日常生活のポイント10(第一三共株式会社)

リンク : 花粉症*ナビ(協和発酵キリン株式会社)