お薬のはなし

水虫薬の正しい使い方を知りましょう

水虫にある4つのタイプ

水虫の悩み水虫のタイプによって治療薬も変わってくる場合もあります。自分の水虫がどれに当てはまるのか知りましょう。

趾間(しかん)型
 足の指が白くただれたり、皮がめくれる。むずがゆい。最もよくみられる型で、足の指の間、特に4番目と5番目の間におきやすい。

爪水虫(爪白癬) 爪の先から黄白色に変色し、厚みが増してくる。爪の中に白癬菌が入り、爪が白く濁る、厚くなる、ボロボロとかけたりします。かゆみはありません。

小水疱型 土踏まずや足の縁に赤みを帯びた小さな水泡ができてくる。水泡は1週間程度で乾燥し、皮がむけてきますが、他の部位にまた水泡ができてきて、すこしずつ広がってゆきます。

角化(かくか)型 足の裏の角質がかたく、白い粉がふいたようになる。まれにみられる型です。かゆみなどの自覚症状はありません。

水虫の治療薬-ぬり薬

足の水虫はまずぬり薬で治療します。剤型により特徴があり、症状に合った剤型を用いないとかえって症状を悪化させることがあります。

クリーム・・・皮膚によく浸透するため、最もよく使用されます。

液(ローションを含む)・・・比較的乾きやすく使用感が好まれます。しかし、ジュクジュクタイプや皮膚に傷があるタイプには刺激があるため不適です。

軟膏・・・クリームよりベタベタするため使用感がよくありませんが、刺激が少ないため皮膚が切れて痛みがある場合に使用できます。

ぬり薬のポイント

白癬菌のすむ角質層がはがれおち、新しい角質へとなるまで、最低1ヶ月はぬり続ける必要があります。また、症状のある部分以外にも菌がひそんでいることもありますので、足全体、指の間と広範囲にぬりましょう。入浴後にぬるのが効果的です。

水虫の治療薬-のみ薬

爪水虫は薬の成分が爪の中まで浸透しにくいことから、ぬり薬では治しにくいといえます。
一方、のみ薬は爪の中へゆきわたり、長い間とどまるため、爪水虫の治療に効果的です。

どんな症状に使う?

爪水虫やかかとのように、ぬり薬をぬってもお薬が届きにくい場合
感染を起こしたり、ぬり薬にかぶれてしまった場合

受診の際に注意すること

以前薬をのんで発疹などが出たことある方
肝臓の悪い方
妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方、授乳中の方
他の薬を服用されている方

服用中に心がけること

体の状態によっては血液検査を行うことがあります。
症状がよくなっても自己判断で薬を中断せず、医師の指示通り服用してください。

水虫予防の4か条

感染源を避けましょう・・・ 白癬菌がつかないよう、まめに掃除して、サンダル、スリッパなどの履物は共有しないように注意しましょう。

清潔にしましょう・・ 足は、毎日石けんを使って汚れを落とし、指の間もよく洗うようにしましょう。

乾燥させることを忘れずに
・・ 足を洗っても指の間などに水分が残っていては水虫の温床となります。きちんとふき取り乾燥させることを忘れずに。

通気を心がけましょう ・・・ 靴下やストッキング、靴は通気性のよい清潔なものを着用し、長時間靴を履き続ける人は時々脱いで風を通しましょう。靴下の材質は木綿の方が合成繊維より通気性の点で優れています。

参考資料:みずむし 気になっている方へ(ヤンセンファーマ株式会社)

リンク水虫ちゃんねる(ヤンセンファーマ)、爪ネット(ノバルティスファーマ)